Introductory text
ヴァンケル型ロータリーエンジンは、1960年代のシトロエンにとってまさしく冒険でした… ドイツのNSU社との合弁事業COMOTORをはじめる革新への道へ導いたエンジンです。 シトロエンが初めて制作したクーペのプロトタイプM35は、モノローターエンジンとハイドロリック・サスペンションを搭載していました。
でも、その性能をどう検証すればいいでしょうか? シトロエンは初回生産車両を無作為に抽出したお得意様に託し、前代未聞のテスト走行を行います。最低3万キロを走行し、感想を報告していただきました。
1969年から1971年の間、番号を振った267台の車両が、このテストのために生産されました。 色は、一握りのデルタブルーを除き、すべてパールグレーでした。 精算されたのは267台だけですが、ただしフロントウイングに振られた番号が実際の生産台数を反映していないため、計画通り500台の試作車両が用意されたように見えます!